番外編(熊野旅行)

2008年7月 6日 (日)

熊野家族旅行。しつこくも。

はや、半年以上たってしまった。
旅行記を書くぞと張り切ったものの、
なんだか第1日目で打ち切られてしまった…。えへへ。

あの旅行で何がよかったかというと、
中年~老人たちのはつらつとしたパワーだった。

何百段も続くような階段も、
年寄りたちはわっはっは、わっはっはと笑いながら、
棒片手にひいひい言って歩く私たちを追い越していく。
彼らは山登り的なかっこうなんてしてなくて、
女性は普通にスカートだったりして。
あっけらかんと急斜面を登っていくあの人たちは、
ほんとーに圧巻だった。
昔から、こうやって人々がわいわいと参拝に出かけてたんだなと、
長い歴史を感じてしみじみともした。

2007_11280051

旅館に帰って露天風呂に行ってみりゃ、
湯煙の中から見えるその姿は、おっさんだかおばさんだか分からない、
もはや「あれ、ここは混浴でしたっけ?」みたいな具合になってるし、
海の見えるほっとする場所で保険金の話をおおっぴらにしてるし。

豪快であっけらかんとして、
…なんか、日本の神様たちって、こんな感じなのかも、って思ったりもした。

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まぁそんな感じで、よちよち歩く自分の両親にも愛しさを感じながら、
「よし、来年(2008年)はもっとグレードアップしたところに連れてける自分になるぞ」と
心に決めたわけであった。

最近、周りがいろいろあって、
親孝行をさせてもらえる環境にある自分ってラッキーだなとも思う。

とかいってたら、買い物しすぎて貧乏な私だったのだが、
なんとなく流れで、2人の誕生日プレゼントとして、
今週にも伊勢に両親接待旅行(やや強制)するハメになった。
しかも前回誓ったとおり、グレードアップ旅行となった。(ので1泊ぶんしか出せない)
神社で誓うと、本当に実現してしまうからすごすぎる…。
言霊はすごいぞー。宣言すれば実現するぞー。
私にはすごいステキな彼氏がいます。←慌てて宣言。

というわけで無理やりあわてて、熊野旅行をまとめてみたりした。 2007_11290072

写真は那智の滝。

滝自体がご神体です。
ここは私にとって、この旅のメインだったかも。
すごかった!
本当は、最終日に時間が余って、つい寄ってみた
浮島の森のちょっとホラー話とかもしたかったけど。
(ちょっと怖いね、と言ってたら、写真がなぜか真っ白だったの~)

さて次回はどんなことが待ってるのかな。

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2008年2月 5日 (火)

名古屋駅にて

さてマーシャが夢中で「ダディ」を読みふけてまもなく、
新幹線は名古屋駅に到着した。

「さあみんな切符持っていくよ!」
威勢よく駅に降り立つ。

しかしキヨが駅で青い顔してオロオロしている。

「切符がない…」

ジャンパーのポケットに手を突っ込み、カバンをあけて中身を探り、
1人わいのわいのやっているのに切符が出てこない。

「何やってんの!」

マーシャが罵声を浴びせる。
とりあえず歩きながら探そうということになり、
階段を降り南紀ワイドビューへ向かう。
駅は名古屋の通勤途中の人々でかなり混雑している。
通勤ラッシュ…。

なのにマーシャと愉快な仲間たちは(自分含む)、

「切符ないといけないじゃん!」

「もたくそしてるからよ!」

「はよ見つけんかい!」(まぎれてぴよも叫ぶ)


大声で騒ぎたて(自宅最寄の駅で騒いだ時と同じ)、
もはやむちゃくちゃなことになっている。
通勤途中の方々も、思わず“あーやってるやってる”と思ったに違いない。

そこでぴよは聞いてみた。
「マーシャが預かったんじゃないの?」

しかしマーシャは「私があずかるわけないじゃん。絶対ない」と言う。

そして、慌てふためいたキヨは予想だにしない行動に出た。

洋服を脱ぎ始めたのである。

ジャンパーにない。
ズボンにない。

ってことは肌着か?

と思ったのかどうかは知らないが、
いろいろ脱いでるうちに、
ぎっくりのキヨに巻かれた腰巻きがあらわになった。

あの…。

そしてしまいにゃ腰巻きもバリバリッとはがし始めたのである。
通勤ラッシュでざわめく駅のド真ん中で。

マーシャとぴよはきょとんとして、ただその腰巻きを見つめるだけであった。
もちろん切符は出てこなかった。

それもそのはずだ。
犯人はマーシャだった。
ぴよがもう一回マーシャに自分のカバンを調べろと言ったところ、
まんまと出てきたのだった。
マーシャが新幹線の中で「なくすから私が預かっとくわ!」と
半ば強引に奪い取っていたようで、すっかりそのことを本人たちは忘れていたのだった。

似たもの夫婦…。

つづく。そろそろ着くね!

あ~ん、適当すぎてランク外だぁ~。

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2008年1月21日 (月)

マーシャは読書家

新幹線編

さて何とか最寄り駅に到着した。
何だか新幹線乗り場に到着するまでギリギリっぽい?と一抹の不安を覚えつつ、電車に乗り込む。

「また何がなんだか分からなくなるかもしれないから、切符は各自で持とう」というキヨ。
旅程表から新幹線の乗車券の券などはマーシャが持っていたのだが、
このキヨのひと言に皆、同意した。
そして、キヨが電車内で切符を配り始めた。
まぁこれがそもそものカオスの幕開けだったのではないかと思われる。

たっぷりの余裕を持って出発したわりには、新幹線に乗り込む時間がかなりギリギリだった。
慌ててその辺でお昼用のサンドウィッチを買い込み、
「もうトイレは新幹線の中で!」とか
「コーヒーも新幹線でいいよ!」など大声で騒ぎながら、やっとの思いで乗り込んだ。

そして新幹線は無事出発。
私たちもほっと一息ついたのであった。
慌てて買った朝ごはんを食べながら、やっと旅らしくなってきた!
外の景色を見ながら、コーヒー飲んで。
ちょっとしたら読書なんてしながら。

マーシャも一息ついたらしく、いそいそと本を取り出し読み始めた。
なに読んでるのかな?

……!!!!!!!!!!

なぜ!!!
マーシャ。

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いまさら「ダディ」by Go)なんて読んでいるんだ!
それは旅先で読む本なのか!?!?!?リーもびっくりだ。 

**********
次の戦いは名古屋駅乗り換え→南紀ビュー。
この待ち時間は、旅行会社の人に「余裕を持ってください」とアドバイスされ、30分とった。

30分。
余裕だろ。
しかし、そんなことはなかったのであった。

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2008年1月 4日 (金)

ついに出発>最寄の駅まで

父キヨ(齢67歳)が腰に爆弾を抱えたまま、
ついに熊野へ旅立つ日を迎えた。
沖縄のときの悪夢がよみがえってくる(12月29日のブログ参照のこと)。
青い海ではしゃいだキヨは、まんまとぎっくり腰になる。
帰りの飛行機に乗る際、やたら大きい荷物も持てなくなってしまった。
「もうこれはクロネコの配送サービスで送ってしまいましょうよ」
というマーシャとピヨの言葉に、
「大丈夫だよ。ヨッティかピヨが持てばいい」とキヨは答えた。
おい~~~~!何が大丈夫なんだ。

いかん、こういった過去の回想をしているから、
いっこうにこの旅行記が始まらないのだった。

11月28日(水)早朝。
世間は普通に平日だ。
のぞみ011号、品川発8時32分。
普通だったら30分もあれば余裕を持って行ける、
品川の新幹線乗り場であったが、敵は年寄り2人。
早めに出よう。というわけで私たち、愉快な家族は6時50分に家を出たのだった。

出たのだった。

…が、もうすでに時間との戦いは玄関から始まったのであった。

マーシャ「ちょっとピヨ。その靴何よ」
ピヨ「え?もこもこしててかわいいじゃん?」
マーシャ「ばっかねぇ。そんな靴で山道歩けるわけないじゃない」

ピヨが履いていたのは、ムートンのサボ風シューズでございました。
Photo
やっぱり歩く旅とはいえ、足元までかわいくしてたいわよねぇ~などと、
友人と話していたピヨだったが、やはり山道ではダメらしい。
「ちぇっ。じゃあ普通に運動靴ならいいんでしょ」と仕方なく履き替えたのだった。

「これだから旅慣れてない人はダメなのよね」と散々、
ピヨをけなすマーシャだったが、私も見逃さなかった。

ピヨ「っつうか、そういう自分は革靴じゃないっすか!」
そう、マーシャは普通にちょっとヒールのある皮のブーツを履いていたのであった。

Photo_2

「えーっ。だってこれ買ったばっかりでぇ。ダメぇ?」
などと2人して何足も履き替えたり、
たいして能力もないのに突っ込みあったりしていたため、
この辺りで10分ほど時間をロスすることになった。

アホなのか。こんなところでボケあっている場合ではない。

玄関出るまでにこれだけ時間がかかっている。
大丈夫なのか(自分)、と不安に思いつつ、駅に向かう3人衆。
はた、とピヨが立ち止まった。

ピヨ「ねぇ。旅程表どうした?あれないと私、ぜんっぜん何がどうとかわからんよ」
マーシャ「えぇ!?私、知らんよ」
ピヨ「うそ!」

そしてまた、まだ家が見える道の真ん中でかばんをひっくり返して、
大騒ぎする3人がいるのであった。
(※繰り返し×3)
おい、歌なのか。わたしらのボケはサビの部分なのか。
サビのようにボケが繰り返されるのか。

アホなのか。
…いい加減、最寄の駅に着こうよ。

今、いったい何位なのか。
やっぱり分からない↓日に1~2人しか見てくれてない寂しいブログです。
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2007年12月31日 (月)

「歩けるもん」

…というキヨの一声により、数日後、
あっさり伊勢神宮から熊野に旅は変更された。

どうやらキヨは、年寄り扱いされたことに気分を害した、プラス
温泉が入りたいがゆえに熊野を希望しているもよう。

そいうわけで私も数名の友人たちの「熊野、いいよ~~」という後押しにより、
伊勢エビから熊野旅行に気分を変えたのであった。
まぁ、一冊の旅行用パンフレットに熊野も伊勢もあったので、
何を変えるって気分を変えるぐらいだったんですけどね。

7月に行ってきたという友人からスケジュールをもらい、
泊まる場所以外はだいたい同じ予定を組む。
わたしゃ、旅行日程を決めるのがものすごく苦手で、
調べているうちに面倒くさくなって、旅行自体を取りやめにしてしまうタイプである。
なのでたいてい友達にプランは丸投げ、
もしくは何も決めずにその時の気分で動いている。
いや、しかし今回はきっちりやるでー!とはいえフリープランのツアーだ)
ホテルもどこがいいのかガッツリ調べ(旅行会社が提携している何箇所からの中だが)、
オプションは何がいいかとか(いかに安くかが重要だ)、深夜まで頭を悩ませていた。

そしてなんとかだいたいの予定が決まったのであった。

●11月28日(水)
熊野速玉大社と神倉神社

川湯の温泉ででのんびりする。

●11月29日(木)
熊野本宮大社→大斎原
熊野古道1時間15分コースを歩く

海に囲まれた島にある中ノ島ホテルでまったりする。

●11月30日(金)
熊野那智大社
(大門坂、熊野那智大社、那智山青岸渡寺、那智の滝)

一泊二食つき、レンタカーつき、新幹線&ワイドビュー南紀にての旅。
ふふ…。気分が盛り上がってきた。(すげぇざっくりだ)

…と旅行も5日前と近づいてきた中、キヨに異変が!
1日、テレビに夢中のとりことなり、
リクライニングソファから動かないのはよくあることだが、
大好きなフィットネスセンターにも行かない。
ゴルフの約束もキャンセルしてソファにじっとしている日々が続き始めた。

ま、まさか熊野への参拝に備えて瞑想でもしているのか、
はたまた即身仏にでもなろうとしているのか。

そんなはずはない。

「張り切ってジムでランニングマシンで走ったら、腰をおかしくした」
プチぎっくり腰だそうで。

おい~~!!!!!!!!!!!!!
旅行、どうなるんだ~~~!!!!

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2007年12月29日 (土)

家族旅行。行き先を決める。

さて、熊野古道、といえば“山道”、“歩く”というイメージがある。
どうもあのじいさん(キヨ)を連れて行くには無理があるような気がする。

そもそも「そこの水とって」えっ!自分の方が水のタンク近くにあるじゃん!)とか、
「寒いから窓閉めて」(はぁ!?自分で開けといて)と、
日常生活では石のように一切動かないのは、
ジムにいって散々動き回って風呂まで入ってきたあげく、
それで疲れてしまうからだそうだ。
頼むから、日常生活動ける程度の運動にしといてくれよ…。

ほんと、そのうち
「面倒だから自分の代わりにトイレ行ってきて」とか言い出しそうだ。

そしてキヨは旅に出るたびに張り切って倒れる。
アメリカ、西海岸ではカリフォーニアンに混じって、
ローラーブレードをレンタルしたものの、
案の定グキッとやって足をくじいた。

沖縄の海では足こぎボートを全速力でこぎまくったら(パートナーは私だった)、
本気になりすぎてぎっくり腰になって大変なことになった。

タイからの帰りの飛行機の中、「おなか痛い。食中毒かも」とか言っていたが、
マーシャが本格的に倒れて入院したため、キヨの“なんとなく食中毒”の話は、
「うそうそ、そんな気がしただけ」

…みたいな感じになり、立ち消えとなった。
そういう人なんです。
よく言えば好奇心旺盛なやんちゃなお方なのだが、
まぁ周りは大変なんだな、これが。

熊野古道をてくてく本気で歩きたい私としては、
はっきりいって…、足でまといかもという気分になってきた。

というわけで。
「伊勢で伊勢神宮行きながら、伊勢エビはどうでしょうか」

…、という提案をしてみたのだった。

で、キヨの答えは別にいいよ、とのこと。
そんなわけで急遽、気分は伊勢エビ…ではなく伊勢神宮にシフトチェンジした私なのであった。
よっしゃ!伊勢じゃ!
果たして無事に出発できるのか!?
次回に続く。
(いったい、いつ旅先のブログが発表できるのだろうか)

知ってましたか?
伊勢は三重県、熊野は和歌山県にあるのです。
この歳になって初めて知った無知なワタクシです。

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2007年12月 8日 (土)

熊野家族旅行。はじめに。

旅が終わった今、思えるのは、やはり家族は大事だ、ということ。
日常から離れた場所に行くことで、親がどれだけ老けたのか、
歳をとったのかが分かってしまう。
マーシャのレシピに交えて、違うネタも書いちゃっていいですかい?

恥ずかしい話、実家に住んでいる私は、ここ数年で食費もたまにしか
支払わなくなり、しかも家で牢名主(イメージは「はいからさんが通る」の登場人物)
のように振舞って、でかい顔をしていた。


そんな娘ぴよに対して、遂に父キヨがぶちきれた。
ある夜の食卓で、キヨがちょっとケチなことを言った。
ピヨはカチンときて、
「なによ!私のパソコンあげたじゃん。ケチくさい」
…と反撃したが最後、烈火のごとく怒り始めたのだ。

何年も留学させたのに、おめーのその生活はなんなんだ、etc、etc。
どうも父がやたらと私を攻撃するのは、私が甘えているからだけではないらしい。
父の友人と会うたびに、その友人たちから孫の話を聞かされたり、
娘は優秀な企業で働いてますとかだんなはパイロットですとか
聞かされるものの、自分にはまったくネタがないのが悔しいからなのだ。(きっと)
そう、わたしゃ結婚もしていなければ、がっつり稼いでいるわけでもない。
父にとって、何一つ自慢ができない娘なのである。

そして溢れた感情はおさまらなかったのか、
夜中にわざわざ起きてきて「そんなパソコンいらない。
明日新しいの買ってくるもん」的な言葉を投げつけてきた。
もうこうなったら手がつけられない。

そう、何年か前、キヨを怒らせて、半年ほど口をきいてくれなかった。
意外とヘビのようにねちねちと引きずるタイプなのだ。
…とこういうことを書くと「またお前は!」と大勢に叩かれそうなのでやめておく。
数日、不穏な空気が家に流れていた。
新しいパソコンはまだ購入していないようだ。
ああ…、また半年コースか…。

そんなわけで当初は、マーシャと二人で熊野旅行に行きたいね、
各自お金は出し合って…などと話していたものの、どうにもこうにもそうは行かなくなった。
ピヨは震える手でメモをテーブルの上に残した。
そう、自動的に物事は「キヨ&マーシャを旅行にご招待」という方向へ流れていったのである。
「父上様、母上様、11月28日から30日まであけておいてください」


翌朝。

キヨはさわやかに「おはよう!」と声をかけてきたのは言うまでもない。
とてもご機嫌だ。
やっぱ、私が払うんだよね。

しかし腰を悪くしているキヨ。
熊野古道など歩けるのか?
果たして旅はどうなるのか。

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